【バンクシーって誰?展】 東京

東京、天王洲の寺田倉庫G1ビルで2021年12月まで開催されていた「バンクシーって誰?」展に行ってきました。

チケットとパンフレット。

2021年12月まで東京で開催。2022年1月現在は名古屋で開催中。

【入場料】
一般:2,200円(土日祝)  2,000円(平日)
大学・高校生:2,000円(土日祝)  1,800円(平日)
中学・小学生:1,500円(土日祝)  1,300円(平日)

※学生料金での購入の場合、学生証の提示が必要。

                                          

バンクシーとは

・イギリス・ブリストル出身
・年齢未公表(1974年生まれとの情報アリ)
・その他公表されている情報は無く謎多き存在。彼の描く絵は街中の壁や橋、公共物に描かれることが多い。反戦問題、パレスチナ問題、難民問題、人種問題、反資本主義などの政治・社会的テーマを扱っている。

開催概要

【本展】※閉幕。現在は名古屋で開催中。
会期:2021年8月21日~2021年12月5日
会場:寺田倉庫G1ビル

【名古屋展】
会期:2021年12月19日~2022年3月27日
会場:グローバルゲート ガレージ名古屋

【大阪展】
会期:2022年4月23日~2022年6月12日
会場:グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ

【郡山展】
会期:2022年6月29日~2022年8月24日
会場:ビッグパレットふくしま

【高岡展】
会期:2022年9月11日~2022年12月6日
会場:高岡市美術館

高岡展終了後、福岡で開催予定有り。

入館までの流れ

土曜の13時頃に会場到着。前売り券の購入はせず、当日券での入場でしたがチケット購入までは並ばずにスムーズでした。チケット購入後は入場列に並ぶのですが、コロナ感染対策から同じグループでも一人ずつ距離とって並ぶよう指示がありました。
30分程で展示ブースに入ることができましたが、私が入場する頃には最後尾に「入場まで50分」の札がありました。やはり土日は午前中に到着するのがおすすめ。

展示作品(一部)

全館撮影OK。

「Aachoo!!」

この作品は2020年12月、バンクシーの故郷ブリストルに描かれたもの。傾斜22度のベイルストリートという通りにある家の壁に登場した。新型コロナウイルス感染拡大に関連付けた作品なのかは不明である。作品展でも家の傾きがしっかりと表現されていた。

「Napalm」(Serpentine edition)

真ん中の少女は実際の写真から複写されたもの。1972年6月8日ベトナム戦争の最中、AP通信のニック・ウトが撮影。資本主義VS社会主義のベトナム戦争。アメリカの資本主義を象徴するミッキーマウスとロナルド・マクドナルド。アメリカと資本主義社会を皮肉った作品だ。

「Girl with Balloon」

バンクシーの代表作「風船と少女」。2002年、ロンドン市内に出現したがすぐに撤去された。2004年再び出現したが撤去。その後も様々な場所に出現したが、初期の作品は現在残っていない。ハート形の赤い風船は❝愛❞や❝希望❞を表現していると言われるが、解釈に曖昧さを残す作品だ。

「Bomb Love」

2004年ロンドンに描かれた作品。純粋無垢な少女が人形のように爆弾を抱きしめる。戦争と愛、政府の子供っぽさを表しているともされている。

「the son of a migrant from syria」

2015年、約7,000人の移民が滞在するフランスの難民キャンプのある街に描かれた作品。壁画に描かれるのは留学移民としてアメリカに滞在していたシリア移民の息子、スティーブ・ジョブズだ。多くの人がシリア内戦に伴う移民の増加に危機感を感じている中、難民への理解を求めるバンクシーはこんなコメントを残している。

私たちは移民が国の資源を枯渇させると信じがちです。でもジョブズはシリア移民の息子でした。アップルは世界で最も価値のある会社で一年間に70億ドル以上の税金を支払っています。それは元をたどればシリアのホムスからやって来た若い移民の男(ジョブズの父)の入国を許可したからなのです。

「Spy Booth」

2014年4月に出現。3人の男が電話ボックスを取り囲み盗聴を試みる。英政府の情報活動に対する批判を壁画に込めたと言われている。

「Les Miserables」

名作「レミゼラブル」に登場するコゼットが、フランス国旗を背景に催涙ガスに包まれ涙を流している。左下のQRコードを読み取ると、フランス北部・カレーの難民キャンプで撮影された衝撃映像が流れる。難民キャンプ一部撤去のため、警察関係者が催眠ガス、ゴム弾などで襲撃する映像だ。
しかしその行為に対して、フランス当局は「難民キャンプで催涙ガスを使ったことはない」と公式発表した。バンクシーはこの絵を通して、フランスによる難民問題の対応について強いメッセージを問いかけた。

現地を感じる展示ブース

作品だけでなく展示ブースにも実際の現場を感じさせるような演出があり、軽い海外旅行に来ている気分でした!

展示ブース内
展示ブース内
展示ブース内
展示ブース内

知識がなくても楽しめる!

今回は突然行くことになったので作品についてあまり詳しく調べずに行きました。しかし作品の横に解説が書かれているので大まかな背景は理解でき、バンクシーが作品を通して何を訴えているのか想像しながら楽しむことができました!
それでも、美術館に行く前に作品について軽く触れておくと更に楽しめると感じました。特にバンクシーの作品はネット上に沢山の憶測、解釈が掲載されているからです。
結局、何も知らない状態で自分なりの解釈をするのでも、いくつかの考察を持っていくのでも、どちらでも楽しめてしまいます(^^!

2022年1月現在、東京で開催中のバンクシー展

東京では「バンクシーって誰?」展の開催は終了したものの、
【バンクシー展 天才か反逆者か】が開催されています!
会期:2021年12月12日~2022年3月8日
会場:WITH HARAJUKU


これを機に是非足を運んでみてくださいね^ ^

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